品質・規格・環境対応
2026.09.16
RoHS証明書の入手方法は? 電子部品の購入時に確認したいポイント
RoHS証明書とは、製品がRoHS指令で定められた特定有害物質の使用制限に適合していることを確認・証明するための書類です。
電子部品や電気・電子機器を調達する際、取引先への提出や社内の品質・環境管理のために求められることがあります。ただし、「RoHS証明書」という名称の書類が一律に存在するわけではありません。メーカーや販売会社によって、RoHS適合証明書、RoHS適合宣言書、Declaration of Conformity(DoC)、Certificate of Compliance/Conformance(CoC)など、異なる名称で発行されている場合があります。
本記事では、RoHS証明書の入手方法や確認しておきたいポイント、証明書が見つからない場合の対処法について解説します。
「RoHS対応」と「RoHS証明書」は同じではない
電子部品の製品ページには「RoHS対応」「RoHS Compliant」などと記載されていることがあります。製品のRoHS適合状況を確認するうえで重要な情報ですが、Webサイト上のRoHS対応表示と、提出用のRoHS証明書は必ずしも同じものではありません。
例えば、社内での部品選定では製品ページの表示で確認できても、顧客への提出資料としてメーカー発行の適合証明書が必要になることがあります。
電子部品を購入する際にRoHS関連書類の提出が予定されている場合は、製品がRoHSに対応しているかだけでなく、必要な証明書を入手できるかまで確認しておくと、購入後のトラブルを防ぎやすくなります。
また、RoHSへの適合をメーカーが宣言する書類のほか、対象物質の含有量を確認するための分析・試験報告書などが求められるケースもあります。そのため、取引先から「RoHS証明書を提出してほしい」と依頼された場合は、単にRoHS対応を確認するだけでなく、どのような書類や情報の提出が必要なのかを事前に確認することが重要です。
RoHS証明書を入手する方法
RoHS対応の電子部品を購入する際、取引先への提出や社内の品質管理などの目的で、RoHS証明書が必要になることがあります。
RoHS証明書を入手する方法は、主に「メーカーのWebサイトからダウンロードする」「メーカーや代理店に問い合わせる」「電子部品販売サイトから入手する」の3つです。
メーカーのWebサイトからダウンロードする
まず確認したいのが、電子部品メーカーの公式Webサイトです。
メーカーによっては、製品ページや環境関連資料のページから、RoHSへの適合状況を確認できる証明書や関連資料をダウンロードできます。製品の型番で検索し、「RoHS」「Environmental」「Compliance」「Product Compliance」などの項目を確認してみましょう。
ただし、メーカーによって公開している書類の種類や名称は異なります。また、Webサイト上でRoHS対応と表示されていても、必要としている形式の証明書が公開されているとは限りません。
メーカーや正規代理店に問い合わせる
Webサイトで必要なRoHS証明書を見つけられない場合は、メーカーや正規代理店へ問い合わせる方法があります。問い合わせる際には、メーカー名や製品型番だけでなく、「どのような書類が必要なのか」を明確にしておくとスムーズです。
例えば、RoHS指令への適合を示す書類が必要なのか、特定の規制物質について含有状況を確認できる資料が必要なのかによって、案内される書類が異なる場合があります。また、証明書の発行可否や入手までにかかる時間もメーカー・代理店によって異なるため、納期に余裕を持って確認しましょう。
電子部品販売サイトから入手する
電子部品販売サイトによっては、商品ページからRoHSへの対応状況を確認したり、関連する証明書・メーカー資料を入手したりできる場合があります。
電子部品をこれから購入するのであれば、価格や在庫、納期だけでなく、RoHS対応の有無や必要な証明書を入手できるかどうかも購入前に確認しておくことが重要です。特に、購入後に「必要な証明書が入手できなかった」という事態を避けるため、証明書の提出が必須となる場合は、注文前に販売店へ確認しておくと安心です。
トナリズムダイレクトでは環境調査の可否を確認できます

トナリズムダイレクトでは、製品によってRoHSをはじめとする環境調査への対応可否を確認できます。電子部品を購入する際にRoHS証明書や環境関連資料が必要な場合は、商品情報とあわせて環境調査への対応状況も確認しておくと安心です。
ただし、環境調査に対応できるかどうかは、メーカーや製品、購入数量などの条件によって異なります。「RoHS証明書が必要」「取引先へ提出する環境資料を取得したい」といった場合は、購入前にトナリズムダイレクトへお問い合わせください。
対象となる型番や必要な書類、購入予定数量などをお知らせいただければ、調査可能かどうかを確認してご案内します。必要な環境資料がある場合は、購入後ではなく事前に確認しておくことをおすすめします。
トナリズムダイレクトは、正規品だけの半導体・電子部品調達プラットフォームです。メーカー・正規代理店ルートの正規品のみを取り扱い、型番検索、在庫確認、見積り、注文、環境書類対応まで法人向け調達を支援します。
RoHS証明書を入手するときに確認したいポイント
RoHS証明書を入手する際は、単に「RoHS対応」と記載されているかを見るだけではなく、証明書の対象製品や適用される規制、発行元などを確認することが大切です。
特に電子部品は、同じシリーズでも型番や仕様によって適合状況が異なる可能性があります。購入後に必要な証明書が使えないといった事態を防ぐためにも、以下のポイントを確認しておきましょう。
購入する製品の型番が対象になっているか
まず、入手したRoHS証明書が購入予定の製品に対応しているかを確認しましょう。
メーカーによっては、1つの証明書に複数の製品やシリーズをまとめて記載していることがあります。そのため、証明書に購入予定の型番が記載されているか、または対象となるシリーズに含まれているかを確認する必要があります。
型番が似ていても、末尾の記号や数字によって仕様が異なる場合があります。できるだけ完全な型番で照合しましょう。
どのRoHS指令・規制に対応しているか
RoHSに関する書類を確認するときは、どの規制への適合を示しているのかも重要です。現在のEU RoHSでは、鉛・水銀・カドミウムなどに加え、フタル酸エステル類を含む10物質が制限対象となっています。
古い証明書では、現在求めている規制内容をカバーしていない可能性もあるため、「RoHS対応」という表記だけで判断せず、適用される指令や対象物質を確認しましょう。
証明書の発行元を確認する
誰が発行した書類なのかも確認しておきたいポイントです。
メーカーが発行した適合宣言書や証明書のほか、販売会社がメーカー情報をもとに提供している資料など、入手できる書類にはさまざまな種類があります。
取引先などへ提出する場合は、求められる書類の形式や発行元が指定されていることもあります。「RoHSに対応していることがわかればよい」のか、「メーカー発行の書類が必要」なのかを事前に確認しておくと安心です。
発行日や改訂日を確認する
RoHS証明書には、発行日や改訂日が記載されている場合があります。RoHS関連の規制や製品仕様は変更される可能性があるため、古い証明書をそのまま使用するのではなく、できるだけ最新の資料を確認しましょう。
メーカーのWebサイトに最新版が掲載されていないか確認することも大切です。
RoHS証明書が見つからない場合はどうする?
メーカーや電子部品販売サイトを探しても、RoHS証明書が見つからないことがあります。ただし、証明書がWeb上で見つからないからといって、その製品がRoHS非対応とは限りません。
必要な書類が見つからない場合は、次の方法で確認してみましょう。
メーカーのWebサイトを型番で検索する
まずは、メーカーの公式Webサイトで製品型番を検索してみましょう。
RoHS関連の書類は製品ページだけでなく、「環境情報」「製品コンプライアンス」「Environmental」「Compliance」などのページに掲載されていることがあります。また、「RoHS Certificate」という名称ではなく、適合宣言書や環境関連資料など、別の名称で公開されている場合もあります。
メーカーに直接問い合わせる
Webサイト上で必要な書類を確認できない場合は、メーカーに問い合わせる方法があります。
問い合わせる際は、製品の完全な型番とともに、必要としている書類の種類や用途を伝えましょう。Webサイトでは一般公開されていなくても、問い合わせによって関連資料を提供してもらえる場合があります。ただし、メーカーや製品によって対応は異なり、希望する形式の証明書が必ず発行されるとは限りません。
証明書が必要なら購入前の確認がおすすめ
RoHS対応の表示があっても、自社や取引先が求める証明書を入手できるとは限りません。そのため、証明書の提出が購入条件になっている場合は、価格や在庫、納期だけでなく、必要書類の入手可否も確認してから注文しましょう。
トナリズムダイレクトでは、さまざまなメーカーの電子部品を取り扱っています。購入したい部品が決まっている場合は、型番から商品を検索できます。必要な製品が見つからない場合や、購入前に確認したいことがある場合は、お問い合わせください。
RoHS証明書が必要な電子部品もトナリズムダイレクトへご相談ください
RoHS証明書は、製品がRoHS指令に適合していることを確認するための重要な資料です。一方で、メーカーや製品によって書類の名称や発行形式が異なり、Webサイト上ですぐに見つからないこともあります。
電子部品を購入する際にRoHS証明書や環境関連資料の提出が必要な場合は、RoHS対応の有無だけでなく、必要な書類を入手できるかどうかまで事前に確認しておくことが大切です。
トナリズムダイレクトでは、正規流通品の電子部品を取り扱っており、製品によってRoHSなどの環境調査への対応可否もご案内しています。メーカーや製品、購入数量などによって調査可否は異なりますが、必要な証明書や環境資料がある場合は購入前にお問い合わせください。
型番や必要な書類、購入予定数量などをお知らせいただければ、調査可能か確認のうえご案内します。電子部品の調達とあわせて、RoHS証明書や環境関連資料についてもお気軽にご相談ください。
トナリズムダイレクトは、正規品だけの半導体・電子部品調達プラットフォームです。メーカー・正規代理店ルートの正規品のみを取り扱い、型番検索、在庫確認、見積り、注文、環境書類対応まで法人向け調達を支援します。