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2026.08.24

M4T28-BR12SH1|STMicroelectronics SNAPHAT®シリーズ リチウム電池・水晶振動子一体型モジュール

M4T28-BR12SH1は、STMicroelectronicsが提供するSNAPHAT®シリーズの交換可能なリチウム電池・水晶振動子一体型モジュールです。

対応するST製リアルタイムクロック(RTC)やTIMEKEEPER®製品と組み合わせることで、電源が切れた状態でも時刻情報やバックアップデータを保持できることが大きな特長です。

 

リチウム電池と32.768kHzの水晶振動子を1つのパッケージにまとめているため、基板上にそれぞれを個別実装する必要がなく、バックアップ回路の部品点数削減や実装の簡素化に貢献します。また、SNAPHAT®方式により、基板のはんだ付け工程後に取り付けられるため、リチウム電池を高温のリフロー工程にさらさずに実装できる点もメリットです。

産業機器、制御装置、計測機器など、電源OFF時にも時刻やデータの保持が必要な機器に適しています。


M4T28-BR12SH1 / STMicroelectronics

M4T28 Series 2.8 V 48 mAh Surface Mount Timekeeper® Snaphat - SOIC-28

▶在庫・価格・納期・梱包形態・パッケージは製品詳細ページをご確認ください。

 

M4T28-BR12SH1の基本仕様

 

項目 内容
メーカー STMicroelectronics
バッテリ種類 リチウム電池 Li(CF)
公称バッテリ電圧 2.8V
バッテリ容量 48mAh
水晶発振周波数 32.768kHz
水晶負荷容量 12.5pF
水晶精度 ±35ppm(25℃)
動作温度範囲 0~70℃
保存温度範囲 -40~85℃
パッケージ 1225 SNAPHAT®
接続 4ピン
グレード Industrial
RoHS Ecopack®1

 

M4T28-BR12SH1の型番末尾にある「1」は0~70℃の温度グレードを表します。また、M4T28-BR12SHは48mAhのBR1225系電池を採用しており、上位のM4T32-BR12SHでは120mAhの電池が採用されています。

さらに、SNAPHAT®は基板上の対応SOICパッケージを実装した後から装着できる構造です。そのため、バッテリや水晶振動子を表面実装工程の高温にさらさずに済む点も特徴です。

 

M4T28-BR12SH1の注目ポイント

バッテリと水晶振動子を一体化

M4T28-BR12SH1は、48mAhのリチウム電池と32.768kHzの水晶振動子を1つのSNAPHAT®モジュールに一体化しています。

RTCのバックアップ電源とクロック源をまとめて提供できるため、部品構成をシンプルにできます。

 

電源OFF時のバックアップに対応

対応するシリアルRTCや不揮発性TIMEKEEPER®、スーパーバイザデバイスに接続することで、主電源が切れた際のバックアップ電源として機能します。

時刻情報や不揮発性データを維持する必要がある機器に適しています。

 

交換可能なSNAPHAT®構造

バッテリ+水晶部分は着脱可能です。対応するICを基板から取り外すことなくSNAPHAT®部分を交換できるため、長期間使用する機器の保守性向上につながります。

交換後のリチウム電池を適切に廃棄しやすいことも特徴です。

 

誤挿入を防止するキー構造

M4T28-BR12SH1にはKeyed insertion(キー付き挿入)構造が採用されています。

正しい方向で取り付けられるよう設計されているため、組み立て時の誤挿入防止に役立ちます。

 

48mAhのバッテリ容量

M4T28-BR12SH1は48mAhのバッテリ容量を備えています。

より大容量が必要な場合には120mAhのM4T32-BR12SHも用意されているため、必要なバックアップ時間に応じて選択できます。

 

鉛フリー・Ecopack®に対応

M4T28-BR12SH1は鉛フリーパッケージで、STのEcopack®にも対応しています。

環境負荷や各種環境規制への対応を考慮した機器設計にも採用しやすい製品です。

 

M4T28-BR12SH1の購入前の確認ポイント

M4T28-BR12SH1を購入する際は、一般的な電子部品とは異なり、対応するRTC/TIMEKEEPER®製品、使用温度、バッテリ容量、実装方法などを確認することが重要です。

 

対応するSNAPHAT®デバイスを確認する

M4T28-BR12SH1は単体でRTCとして動作する製品ではなく、STMicroelectronicsの対応するシリアルRTC、不揮発性TIMEKEEPER®、スーパーバイザデバイスに装着して使用するバッテリ+水晶モジュールです。28ピンまたは44ピンのSNAPHAT® SOICに対応します。

採用前には、組み合わせるICがM4T28-BR12SH1に対応しているか、対象ICのデータシートで確認しましょう。

 

バッテリ容量が用途に適しているか確認する

M4T28-BR12SH1のバッテリ容量は48mAhです。バックアップ時間は、組み合わせるRTCのバックアップ時消費電流や使用環境などによって変化します。

より大きな容量が必要な場合には、120mAhのM4T32-BR12SHシリーズも用意されているため、必要なバックアップ期間に応じて比較するとよいでしょう。

 

使用温度範囲を確認する

型番末尾「1」のM4T28-BR12SH1は、0~70℃の温度範囲に対応します。そのため、0℃未満や70℃を超える環境で使用する機器では注意が必要です。

なお、M4T32-BR12SHには-40~85℃対応の「6」温度グレードも設定されています。厳しい温度環境で使用する場合は、容量を含めて別製品を検討しましょう。

 

SNAPHAT®の取り付けタイミングを確認する

M4T28-BR12SH1は、対応するSOICを基板へ表面実装した後からスナップ装着する構造です。内蔵されているリチウム電池と水晶振動子を表面実装工程の高温から保護できます。

基板の製造・組立工程を設計する際は、SNAPHAT®を後工程で取り付けることを前提に作業手順を検討しましょう。

 

取り付け方向を確認する

SNAPHAT®には、正しい方向で組み立てられるようキー構造(Keyed insertion)が採用されています。

無理な向きで装着せず、対応するSOICの形状と取り付け方向を確認して作業することが重要です。

 

バッテリの保管方法にも注意する

M4T28-BR12SH1はリチウム電池を内蔵しているため、一般的なICとは取り扱い条件が異なります。特にSTの関連データシートでは、SNAPHAT®バッテリを導電性フォームに置くと電池が消耗する可能性があるとして注意喚起されています。購入後の保管や取り扱い方法も確認しておきましょう。

 

交換・廃棄方法を考慮する

SNAPHAT®は着脱可能な構造となっており、はんだ付けやはんだ除去を行わずに交換できることがメリットです。一方、内部にはリチウム電池が含まれているため、交換後の製品は地域の法令や規則に従って適切に処分する必要があります。

購入前には特に、「対応IC」「48mAhで必要なバックアップ時間を確保できるか」「0~70℃の使用温度範囲に収まるか」の3点を確認しておくと、選定ミスを防ぎやすくなります。

 

M4T28-BR12SH1の類似製品

M4T28-BR12SH1と同じSTMicroelectronicsのSNAPHAT®シリーズには、バッテリ容量や使用温度範囲が異なる製品が用意されています。

現行ラインアップでは、M4T28-BR12SHとM4T32-BR12SHがバッテリ+水晶振動子製品として掲載されています。

 

M4T32-BR12SH1

M4T32-BR12SH1は、M4T28-BR12SH1と同じSNAPHAT®方式を採用したバッテリ+水晶振動子モジュールです。

大きな違いはバッテリ容量で、M4T28-BR12SH1が48mAhなのに対し、M4T32-BR12SH1は120mAhを備えています。どちらも0~70℃の温度範囲に対応するため、より長いバックアップ時間を確保したい場合の候補となります。

なお、パッケージはM4T28が1225 SNAPHAT、M4T32が1632 SNAPHATのため、置き換え時には機械的な適合性も確認してください。

M4T32-BR12SH1 / STMicroelectronics

M4T32 Series 2.8 V 120 mAh Surface Mount Timekeeper® Snaphat Battery - SOIC-28

▶在庫・価格・納期・梱包形態・パッケージは製品詳細ページをご確認ください。

 

M4T32-BR12SH6

M4T32-BR12SH6は、120mAhのバッテリを搭載し、さらに-40~85℃の拡張温度範囲に対応したSNAPHAT®モジュールです。

M4T28-BR12SH1の0~70℃では対応できない低温・高温環境で使用する場合の選択肢となります。産業設備など、より厳しい温度条件が想定される機器への採用を検討できます。

M4T32-BR12SH6 / STMicroelectronics

M4T32 Series 2.8 V 120 mAh Surface Mount Timekeeper® Snaphat Battery - SOIC-28

▶在庫・価格・納期・梱包形態・パッケージは製品詳細ページをご確認ください。

 

類似製品の比較

 

型番 バッテリ容量 使用温度範囲 パッケージ 選定の目安
M4T28-BR12SH1 48mAh 0~70℃ 1225 SNAPHAT 標準的なバックアップ用途
M4T32-BR12SH1 120mAh 0~70℃ 1632 SNAPHAT バックアップ時間を重視
M4T32-BR12SH6 120mAh -40~85℃ 1632 SNAPHAT 広い温度範囲を重視

STの資料でも、28ピンSNAPHAT®対応製品のバッテリ/水晶オプションとして、この3型番が案内されています。

 

類似製品を選ぶ際のポイント

比較する際は、バッテリ容量、必要なバックアップ時間、使用温度範囲、パッケージサイズ、組み合わせるRTC・TIMEKEEPER®との適合性を確認しましょう。

特にM4T32-BR12SHシリーズは容量が大きい一方、M4T28-BR12SH1とはパッケージが異なります。そのため、単純な「完全互換品」として判断せず、使用するSNAPHAT®対応ICや基板上のスペースを含めて、STの最新データシートで適合性を確認することが重要です。

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